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スリー・ビルボードのkomblogのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.8
Well madeというか、well designedと言うべき宗教劇の傑作💒

常に善と悪の配役が入れ替わりながら、視点の変化や話のツイストを生みつつ、そこにピュアの役がいて、その二人をあざ笑うと言うか諭すような立ち位置でコミックリリーフ的に出てくる、という宗教劇の構造。伏線的演出も細かく入ってずっと飽きさせない。サスペンスフルでありつつ、常にピュア役の人が笑いを入れてくれるので、緩急も効いている。

完全フィクションならではの緻密な脚本だなぁ〜、と感心しつつもずっと話に没入できた❗️

何がいいってもともと根っからのワルはほぼ出てこない上に、ラストがどっちに転んでもグッドエンド感があること👌

これは、明らかに伏線が効いてて、「あれ?実はあの人違うって言われてたけど、本当はそうなんじゃね?」と思わせる伏線が入っているからで、細かくはかけないけど、やっても実はそうかも感があるし、やんなくても、彼らは誰かから許されたからじゃなく自分で自らを許すことができたんだな、と感じられて、どちらにしてもRedemptionが果たされた感があって清々しい‼️

ま、強いて言うなら、ここまで緻密にデザインされた話なら、もうちょっと尺とってもいいから何人かとばっちりで不幸になった人を幸福にしてあげることができたんでは無いかな❓とは思った。ど深夜に見たけど、これあともう1時間長くても見れたし、3時間ぐらいにしたら、全て丸く収めることができた気がするw

これは噂にたがわぬ良作っ❗️これだけ濃くて尺がなんと2時間を切るという凄さっ‼️

ツイストが多いから話が追えない、とか言う人はいるかもしれないけど、そうでもなければ、どのみちオスカーも取るんだろうし、絶対見るべき👀監督、してやったりって感じだろうなぁ〜🤔
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