がんびーの

スリー・ビルボードのがんびーののレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.7
怒りが新たな怒りを生む。

許しが新たな許しを生む。

人間の生々しい部分を大胆かつ繊細に描いているなと思いました。特にFマクドーマンドとSロックウェルには脱帽です…
さすがアカデミー賞を受賞しただけあって圧巻の演技でした。彼らのおかげで、はらわたを蒸し返されたような感覚を味わえました。

なんで人間って単純なんだろうなぁって思っちゃいますよね。それが人間の良いとこでもあって悪いとこでもあるんですかね。

娘をレイプして殺した犯人を捜すお話なんですが、それはあくまで大枠であって、重要なのはその憎しみから派生していく人間たちの生身の姿なんです。
ストーリーも一見単純で、始まりと終わりで何かが変化したのかと言われれば、大して何も変化してないのかもしれません。
しかしその一つの過程の中で、目には見えない大切な物が大きく動いたんでしょう。
それは映画の一番最後の車の中の会話でわかります。その会話があるからこそ、この映画が成り立っているんだと思います。

色々とまとまっていないレビューですが、それだけインパクトのある作品でした!

是非ご覧ください!
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