このレビューはネタバレを含みます
本作品は、娘を殺された母親と警察署長、若い巡査の3枚看板が入れ替わりながらストーリーが進む。
ひっくり返ってもがいているだけのクワガタ虫が、起き上がることにより鍬を突き出して進みだすように、娘を殺された母親が、3枚の看板を出すことを切欠に、戦闘モードになるところから話が始まる。
当初は他人に当たることでしか自分の気持ちのやりどころを見いだせなかった母親が、人の優しさと出会うことで成長していく。
3枚の立て看板は、ある事件により張り替えられることになるが、それ以降は看板の裏面が映し出されるようになる。
それと同時に母親の心も裏側に焦点が移る演出は見事です。
エンディングも良かったです。