むらた

スリー・ビルボードのむらたのネタバレレビュー・内容・結末

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ見応えあった。ずっしり重く、でも後味のいいすばらしい映画だった。

まず、主人公の怒りも、対する警察、街の住人サイドの怒りも両方クリアに描かれていて、作品に入り込みやすかった。

冒頭、主人公の怒りと警察側の怒りのそれぞれの中身が、説明的過ぎず、プロットとしてのおもしろさを残しつつ、映画的に行われていて巧みだった。両者の怒りのぶつかり合いのピークも、署長の死というイベントによってドラマチックに描かれている。

両者の怒りが融解していくストーリーを、署長の残した手紙によって進めていくのも巧みだし、最終的にネガティヴな怒りを乗り越えた両者が同じ方向を向いていく様が、容疑者との対決(に向かっていくシーンで映画は終わる)によって描かれているのも見事だった。

見事に組まれたプロットを、それを演じきる役者の存在感、重厚さを担保しつつ映画として楽しめるように練られた演出が支えているすばらしい作品。