テーマは多分「許し」だと思う。
主人公のミルドレッドが
神父に対して暴言を吐くシーンは
正直「それは言い過ぎだろう!!」
と思ったし(スポットライト・世紀のスクープを思い出した)
警官のディクソンが
ある行動に出た時は
「こいつはもう死刑でいいだろ」
とも思った。
他にも
登場人物達のとんでもない行動がジェットコースターのように次から次へと目に飛び込んで来るのだが……
何故か、自分の善悪のピントが合わずに
何が正しくて間違っていて
誰が善人で悪人なのか
判断出来なくなる現象に陥る。
この矛盾に満ちた世界に正しさを
問いかけること「すら」
己の欺瞞なのではないか?
と考えてしまうほど
強烈に思考回路を刺激される。
話の展開はコミカルな要素もあり割と観やすい映画だったけど
内容が重厚なだけに
「よくこのバランスで仕上げたな…」
と、関心してしまうなぁ。。。