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スリー・ビルボードのcoのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.9
主人公のミルドレッドは娘の事件が進まない事への怒り苛立ちを3つの看板にぶつける。怒りの矛先はその町の警察署長だった。
看板を立てたことで警察官や神父や住民の反感、息子のいじめで町から孤立感を深めていくミルドレッド。
周りが敵だらけと思いながらも自分が正しいと揺るがずひたすら突き進むが、敵視していたウィロビー署長やディクソン巡査との気持ちが交錯していくことで突き進んでいた行いを少し変化させる気持ちが生まれたのではと伺えるラストシーンのセリフだった。

しかしながら犯人じゃなかった時のディクソン巡査やミルドレッドの落胆は見ていて本当に可哀想で悔しかった。

それと小人の人が良い人なのに報われなくてかわいそう。

登場人物で嫌な人と思ってても実はその人も優しい部分は持ち合わせてるというエピソードがある中、ミルドレッドの旦那だけは共感できるところがなく中盤からこの人が犯人?と思っていた私はラスト壮大に肩透かしを食らわされた。
ただ違う形ではあったけどミルドレッドが少しは報われたようなラストでよかった。

なりふり構わず重い消火器を持って火を消すシーン、ディクソン巡査にお礼を言うシーン、ラストシーン、フランシス・マクドーマンドの演技が光っていた。
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