古

スリー・ビルボードの古のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.0
登場人物がそれぞれ憎める部分と愛せる側面を見せる複雑な人間ドラマ。レイプされ殺された娘の母親が、いつまでも犯人逮捕に至らない警察に業を煮やして大々的に警察をdisる広告を出すお話。
最後、落とし所そこなん!?関係ないのに!?ってすっごいモヤモヤしたけど、きっと殺さない…と思う。"怒りは怒りを来す"なら、許しは自分への救いになると考えても不自然じゃない。外に向けられた感情は、結局自分に返ってくるのだから。
とはいえ、正直難しくてスッと入ってはこなかった。色々考えて反芻して絞りだした感想がこれであって、「あーいい映画だったー!」って素直に思ったわけじやない。モヤモヤはしてる。
オレンジジュースのシーンで胸がきゅうってなった。好き。あそこは最高の"許し"のシーンだった。
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