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スリー・ビルボードのKYのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.7
ミズーリ州の田舎町。7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッドは、犯人を逮捕できない警察に苛立ち、警察を批判する3枚の広告看板を設置する。彼女は、警察署長を尊敬する彼の部下や町の人々に脅されても、決して屈しなかった。やがて事態は思わぬ方へ動き始め……。

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レイプ犯探しというマクガフィンを走らせるミステリーと見せて、登場人物の内面にある怒りとどう決着つけるのかという群像劇だった。

登場人物の配置をステレオタイプにせずそれを裏切りながらも、最終的にはきちんと落とし所をつけている点がやはりシナリオの評判になったのだろうか。ただそれが良くも悪くも今作の売りになりすぎてしまっていて、事前に知った上で見たせいでイマイチ脚本に唸らされなかったのが残念だった。
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