面白い。立て看板のアイディア、予想を上回る展開、練られた脚本、いろんな面を持ってる登場人物たち、こういう映画、とても好きだ。
単なる復讐譚ではなかった。
人は時に正しさというレールを外れて暴走してしまう。人を動かしているのは感情だから、しょうがない面もある。
憎しみは憎しみを生む、負の連鎖は止められない。けれど、誰かの思いが誰かの心を動かし、良い方向に転がることもあるのだ。
主人公ミルドレッドは、マカロニウェスタンのクリント・イーストウッドを女にしたようなキャラだと、町山智浩さんがラジオで語っておられた。
なるほど、と思った。