家族が酷い方法で殺されたのに、犯人はわからないまま。
そんな辛いことってあるのだろうか?
ましてや、まだ若い、未来ある娘が、レイプされ焼かれたなんて本当に耐え難い出来事で、母は黙っていられない。
誠実さの見えない警察と、攻撃的なあれやこれや、そして、皆から慕われていた署長の病と死。
人はそれぞれに違うものさしを持って生きていて、正義ですら同一にはならない。
それでも、思いがけないできごとから心が変わることもある。
最後に二人がどうなったか。
これ以上悪いことが起きないで欲しいと思わずにいられない。
この映画で描かれた人生のままならなさはリアルで、胸にずーんとくる。