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スリー・ビルボードのbのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.8
強い怒りと悲しみと優しさ
スリービルボード(3つの看板)に関わる3人を中心に複雑な感情がむき出しに描かれている
必ず何かに抑圧された人間が視点に立ち、その都度の感情に呑み込まれることを拒めなかった。そして同時に何かを失う姿を目にし、同情せざるを得ないのだ
彼らが見つけた「怒りは怒りをきたす」この目的が悪を持って悪を制すと同じ、善ではない限りその行為は許されるものではないし、良いこととも言い難いだろう。
ただそれだけではどうしようもない怒りをこの主演の女性はずっと心の奥で抱えていた、例えそれが道徳的に理性的によくないと分かっていても
とても重たいテーマだったが、それでも主人公に感情移入してしまういい内容だった
(追記)
原題のポスター、題名の藍色からオレンジのグラデーション、暗雲から注ぎ込む夕日の景色
これはオレンジジュースとかけているのか、もしそうならばあの終わり方とかけてすごく今納得している
あれは観た人への投げかけであったが、真意の落とし所をどこに見つければと思っていたから(またこれも受け手の憶測であるが)

ちなみに俳優だから当たり前だがチャーリーズエンジェルの悪党(元警察官)、スクールタイズの教師(警察官の上司)、レディーバードのゲイ(息子)、ゲットアウトの兄(広告屋)、ゲームオブスローンズの小鬼(母親に想いを寄せていた男)とここまで顔見知りの俳優さんが集まるとびっくり(署長さんはグランドイリュージョンで顔なじみだったけど)
名前まで覚えれないけどたくさんの俳優さんをまた見れて映画の良さに気づけてよかったな
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