先を見ることができず
変わる事もできない、
その日を生きる人たちの物語
娘を事故で失った母ミルドレッド
捜査に進捗がないウィロビー署長
人種差別と暴力が激しいディクソン巡査
物語の展開がまったく読めず
個々のキャラクターの胸中を推し量ることもなかなか難しい。
一生懸命ついていこうとしながら、息継ぎをしようと思った瞬間にスッと終わる。
見てみて感じたのは、いつの間にか怒りの感情は犯人に対してだけのものではなくなっていて、自分自身やウィロビー署長、時の流れ、周りの人々をも含んでいて、そんな感情に結論を出すことはできないなと。
ラストのセリフは一見途方もない言葉に聞こえるけれど、
そういう積もり積もった感情と共に生きていくという意味が感じられて、個人的には前向きな言葉に思えました。