ようやく観ました……。
昨年見逃していた自分が本当にバカらしく思える大傑作でした。
行き場のない思いを募らせて変化していってしまう人々の姿が生々しくて、滑稽だけど切なくて重たくて。
何度か「これで終わりかな？」って展開があって、それでも終わらなくて、さらなる悲劇が発生してゆく、中々観客を許してくれない構造も良かったですね……。
起きてる事態そのものは悲惨だけど、その中にあるシュールさ、面白さのバランスが絶妙です。
周囲に変人扱いされようが、理解されなかろうが、自分の信じたことをやり続ける人の姿には、否応無しに感動してしまいます。
出口のない、不毛な争いの先に到達する、あのラストが救いでした。
あぁ…僕は今映画を観ている！
そう思えるあのラスト。最高です。
