アメリカの閉鎖的片田舎の町のおよそまともとは言えない人々のお話。
誰が味方で誰が敵なのか分かりにくい暮らしの中で正義と悪の境目が全く見えなくなってしまい、恐ろしい位にとめどもなく暴徒化してしまう人々と建前でがんじがらめになり本質を見失ってしまった警察。
ラストに「殺るかか殺らないかは道々考えていきましょう」とさらりと言う主人公、いったい結末は、そして人々の行末どうなるのでしょうかとの作者の問い掛けでエンドロール。
今のアメリカ、そして日本にも蔓延する社会の行き詰まり感を恐ろしい位突き付けられた映画「スリー・ビルボード」(2017年作)でした。