ぱんだ

スリー・ビルボードのぱんだのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.8
人は誰しも欠陥と善と悪の二面性があり、相対する人が違えば映し出される人物像も変わる。

3枚の看板が引き金に、黒人差別の根強い南部の片田舎に起こる人間模様。
方向性はどうであれ傷ついた心が再生していく様子に陰鬱な気持ちは多少は和らぐ。

世界は敵ばかりでも味方ばかりでもなく、自分の目線でしか見れない世界だけれど、他人から見た世界はもしかしたら全然別なのかもしれない。
その想像の余地の話。

「お母さんの言い分は、そうなんでしょ!」
娘の言葉がそのまま作品になったようだ。

重厚な人間模様。良い映画でした。
ぱんだ

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