ジャケットにも形がハッキリと描かれている通り、これはミズーリ州が舞台となった映画。
調べると合衆国の中でも、低所得な白人が多いことによって侮蔑された州らしい。
そんな人々の憎しみや怒りが引き起こすドラマだけど、人の持つ優しさ(特にオレンジジュースのストローの向きまで気遣ってあげてるとことか好き) も時折見ることができて、人間味のあってエネルギッシュな作品だと思う。
だから、最終的に犯人が割り出されてミルドレッドの復讐が完遂する、というようなカタルシスを感じる終わり方よりも、これは人間ドラマの映画だからああいう感じの終わり方がこの映画のベクトルっぽくていいと思う。
ある意味イーストウッドっぽい感じもした映画。
