RihoKobayashi

スリー・ビルボードのRihoKobayashiのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.8
怒り、憎しみ、愛、孤独、脆さ、醜さ、優しさ…人間のこういった感情や表情をすごく繊細に、かつ鮮明に描いた映画だった。登場人物全員が様々な感情を抱き、それを何かにぶつけ、解消されることなくまた苦しむ。解放されるにはただこの苦しみと闘い続け、いつかの救いの手を待つのみ。ミルドレッドは自分の罪をどうにかして償いたい、そんな気持ちがだいぶ過激に表れていたけど、最後は少し報われたかたちで終わってよかった。人間てみんなどこかしら弱くて脆くて、不器用なんだと思う。
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