視聴前のイメージと視聴後の感想は全く別物だった。
登場人物が多く、群像劇という言葉がピッタリだが、それぞれのキャラが立っており、見ていて混乱しない。それだけ、キャラの交通整理が上手いのだと思う。ということは脚本が緻密ということ。
それぞれの行動理念がしっかりしているのだ。
「怒りが怒りを来す」と作中でも言っている通り、物語の前半は登場人物達は怒りまくっている。しかし、ある出来事をきっかけにそれぞれの行動に少しずつ変化が起きる。そこからはまた別の物語を見ているようだった。
人はちょっとしたきっかけで変化する生き物。今まで見ていた世界がある日、ガラッと変わることは映画の中だけでなく、私たち生きている現実の世界でも同じなのだろう。
見返す度に新しい発見がありそうな作品だ。
