松瀬研祐

スリー・ビルボードの松瀬研祐のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.0
架空の田舎町を舞台にした物語。娘をレイプされたうえ殺された母親が、古ぼけた立て看板に抗議の広告を載せたことがきっかけで展開される「赦し」の物語。

3人の主要人物を中心に物語が進むが、三者それぞれの抱える葛藤が切実で、ズシリときて見応え充分。いくつもの場面で「赦し」を選択できるか問われる。

クライマックス、明るい日差しの中で、車に乗り合う2人が、これからの行いについて、「みちみち決めていこう」と言い物語は閉じられるが、作り手側が物語を閉じない終わり方が心地良く感じられる。
松瀬研祐

松瀬研祐