スリー・ビルボードの作品情報・感想・評価

スリー・ビルボード2017年製作の映画)

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri

上映日:2018年02月01日

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

4.0

あらすじ

最愛の娘が殺されて既に数ヶ月が経過したにもかかわらず、犯人が逮捕される気配がないことに憤るミルドレッドは、無能な警察に抗議するために町はずれに3枚の巨大な広告板を設置する。それを不快に思う警察とミルドレッドの間の諍いが、事態を予想外の方向に向かわせる。

「スリー・ビルボード」に投稿された感想・評価

TomoHojo

TomoHojoの感想・評価

3.9
うーん。。。
非常に評価に困る作品。
一言で言えば、「愛」と「赦し」がテーマなのかな?

昨今のハリウッド映画の特徴として、アメリカの闇の部分を浮き彫りにする風潮があるようだが、本作もその流れを継承してると思う。

サスペンス度はそれ程高くないし、かといってブラックユーモア満載のウィットに富んだ突き抜けた具合もない。だが決して飽きさせる事の無い緻密な脚本でストーリーには引き込まれる。。。今年の賞戦線の大本命なのだが。。。とにかく観る人それぞれの価値観で評価が二分されそうな作品ではあります。

印象的だったのはサム・ロックウェルの怪演ぶり。元々大好きな俳優だったが本作で1番得してるのは彼じゃないのかな?

そういえばアカデミー賞って、俳優の得票率が30%くらいあるんだよね。ならば、本作で決定なのかな?

個人的にはそんなに好みの作風ではありませんでしたが。。。何かが物足りない。。。
MTAK815

MTAK815の感想・評価

3.7
ディクソンの改心
最後スッキリしないが
それもまた◎

展開最後まで読めなかったわ
近年、救いようのないホワイトトラッシュ映画が多数制作され、観る者をトランプ政権誕生の経緯にも繋がるアメリカの地方都市の絶望感で包んだ。本作もまたそうした流れをくむ作品として観た私は、絶望の闇ではなく、希望の光がこぼれ落ちる魅力を感じ驚いた。
娘を失い、家族関係も崩壊した主人公ミルドレッド。彼女にとっての唯一の希望、そして生きるための理由が犯人の逮捕。彼女のとった行動が小さな街に波風を立て、そこに生きる人々の人生に波風を立て、お互いを刺激しあい、何かが変わっていく。
本作の魅力は人。署長、警官、広告屋。主人公を取り巻く人々がみな、普通の魅力に溢れていること。人間には良いところも、悪いところもあり、様々な何かを抱えて生きている。当たり前といえば当たり前のこと。だが、僕らの知らないアメリカの小さな地方都市を舞台にも、そうしたドラマあることを改めて知り、満足した。
yasumax

yasumaxの感想・評価

4.3
冒頭、3枚の広告看板からジワジワくるこの感覚…もうこの雰囲気でただならぬ作品だと直感!
シリアスな内容にも関わらず、合間合間にコミカルな描写で思わず笑っちゃう。
それでいて考えさせられる…切ない。
フランシス・マクドーマンドの一貫してぶれない孤独な戦い。
そんな彼女の表情がある一件を境に…。
とにかく素晴らしい…やられました!
紛れもなく秀作です。
みほ

みほの感想・評価

-
JAL機内で鑑賞。
暗い。
旅には不向き!
Shogo

Shogoの感想・評価

3.4
前半、汚い言葉での罵りや、暴力、差別など、何処か閉鎖的で陰鬱とした状況が写しだされて、嫌な気分からの始まり。

結局、「怒り」の矛先をどこに向けていいのかがわからない人達の葛藤を描いていると思う。

確かに娘を無残に殺されたり、尊敬している署長が自殺したら、残された者の感情は迷走してしまうと思う。ましてや犯人や原因がわからなかったら余計に。

最期は含みを持たせた終わり方。
どこか前半の

このサイトからこの映画のリンクを見て、背景がわかるとこの映画をもっと理解出来て面白いですね。

色々考えさせられる映画でした。面白かったです。
げん

げんの感想・評価

4.7
認識はしているけど人が目を背けている問題が、可視化することによってどれだけ(良くも悪くも)人を突き動かすかという内容が、シンプルさは欠かず、熱くかっこよく描かれていたので超絶おもしろかった。
一見サスペンスっぽいけど全然そうではないのでサスペンス期待では見ないほうがいいです。
数々の暴力シーンが圧巻で、過激さでおとなしい日本人は置いてかれちゃうけど、2時間怒りを放ちながら見ると燃え上がるのでおすすめです。
pokke

pokkeの感想・評価

3.8
各々の衝動に圧倒されてうたれる
Yujininja

Yujininjaの感想・評価

3.7
自らの絶対にやり直せない過ちにもがき苦しみ、やり場のない怒りを次の加害者に向けていく。
法律だから諦めるのか?モラルとはケダモノにも必要なのか?
ラストは希望に満ちている。
おこめ

おこめの感想・評価

4.7
「面白い」とか「良かった」みたいな感想は全く出て来ず、とにかく、物凄い作品に出会ってしまった、と思うばかり。
実際、安易に面白いと言えるような作品ではないし、良い作品かと聞かれたらそれは私には判断できない。ただ、問いかけてくるものは確実にある。
良いとか悪いとかそういう次元を超えて心に一生刻まれる、想像を遥かに超える問題作で圧倒的な大傑作。これを素晴らしいと言わずして何を賞賛するのか。

憎しみ、愛、偏見、悲哀、怒り、そして許しと、それぞれがそれぞれの形で表していく感情があまりにも不器用で直接的で、時に狂気じみている。しかし、感情に任せた行動でありながらも、悩み葛藤している姿も垣間見える。これを演じきる俳優陣には天晴れとしか言いようがない。

後半に進むにつれ、レッドのオレンジジュースとか、ディクソンのシャツとか、赤に染まっていたものが鮮やかなオレンジに変化していく様子は、小さく些細な変化ながらも胸が締め付けられる。
オレンジジュースのくだりなんかは、この作品唯一の直接的な優しさであり、許しだった。きっと観た人誰もが何とも言えない気持ちになったであろう瞬間、改めて凄い脚本であり、演出だと感じました。

余談だけど、ケイレブランドリージョーンズ君、ハマり役だったな…
見方によって大人しそうにも狂気的にも見える顔と表情と表現力を持った役者さん、とても貴重だなと改めて感じさせられた。役柄も相まって凄く凄く素敵だった。
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