Adele

16歳、戦火の恋のAdeleのレビュー・感想・評価

16歳、戦火の恋(2018年製作の映画)
3.5
ジョージ・マッケイの大ファンで、この映画が観たいがために、Amazonプライム入会したぐらいです
自分の誕生日に観るんだ!と意気込んでたら、まわりから、辛い、悲しい、引きずるから、誕生日はやめた方がいいと止められたけど、ジョージ君への想いが止められずw、観てしまいました

うん、悲しいね
でも、時代も設定も悲しい結末になるのは最初からわかっていたから、みんなが言うほど引きずらなかった

ストーリーは1944年第二次世界大戦真っ只中のドイツ
白人の母親と黒人のハーフの16歳の娘と弟がドイツの田舎から、ベルリンに引っ越してきます
ちなみに弟は白人
アフリカ人の父を持つ娘が主人公のレイナです
ベルリンでナチス将校の息子ルッツと出会います

よくある話だし、展開もすごく読めるし、後半は少し急ぎ過ぎた感があるけれど、例え、ジョージ君抜きにしたとしてもなかなかの良作でした

まず、母親のレイナへの愛情が強く伝わってきて感動した
あの時代、未婚で黒人の子供も出産し、育てていくのはとてつもない苦労だったろうに、決してめげないし、レイナへの深い愛情がとても泣けた
『あなた達は痛みとともに生まれ、わたしのいきがいとなった。いつか、あなたにも母親になってほしい。』
きっと、レイナを見ていると愛したのに結ばれる事のなかった人を思い出すのだろう
たった、1人の忘れ形見…

もちろん、レイナとルッツの恋愛模様も切なく、悲しいのに美しく素晴らしかった
特にジョージ・マッケイ演じるルッツが初めてレイナを見かけた時の視線、表情…素晴らしかった!
あれは絶対一目惚れだと思う!
特に街中で隠れながら、狭い空間で手をつなぐシーンはこちらにまでドキドキ感が伝わってきた
2人のキスシーンは常に美しく、相性良かったんだろうな
ジョージ君の共演女優に対して、珍しくヤキモチ妬かずに観れましたw

ルッツの父親も最初は最低だと思ったけれど、息子を無事に守りたいという気持ちもよくわかる
ラスト、父親が愛する息子に対しての行動も冷たいようだけれど、あの時代であの環境だと致し方ないのか…

2人が出会った時代、生まれた時代がもう少し遅かったら…と思わずにはいられない作品
また、レイナへの人種差別も露骨でnigroというセリフが頻繁に出てきて、当時の状況だから
仕方ないとは思うけれど、ショックだし、気分が悪かった

ジョージ・マッケイは今回も幸薄感すごかったけれど、相変わらず、軍服が似合うし、ファンとしてはときめくシーンも満載
少し髪を金髪っぽく染めて、分けてる髪型も素敵でした

しかし、こんなに素晴らしい良作なのに、なぜに劇場スルーされたり、DVDやBlu-ray化されないのか?
しかも、Amazonプライム限定でしか観れないのは本当にもったいない
ジョージ君ファンだから言ってるのではなく、例え、彼抜きだとしても、少しでも多くの人達に観てもらいと思った

自分はコロナ終息したら、海外版のBlu-rayかDVD購入しようかと思います
Adele

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