がっきー

ダンボのがっきーのレビュー・感想・評価

ダンボ(2019年製作の映画)
1.3
コリンファレル、マイケルキートン、エヴァグリーンとかこれだけの役者がいる映画の脚本を、よくこれでOK出せたなという感じ。

内容の薄すぎるこんな作品を日本に持ってくる配給会社も、結局「日本でダンボって有名だから買い付けてくりゃよくね」くらいの金儲けにしか考えてないんだなと思うと泣けてくる。

原作のテーマは「平和」らしいけど、そんな要素も全然伝わってこない。人種差別批判的なものは感じるけど中途半端すぎるし、主役はダンボのはずなのに人間ドラマみたいになってて結局何が言いたかったのか曖昧になってしまう仕上がり。タイトルを変えてみては?

ダンボの商品価値が上がった途端に全員手のひら返した優遇しやがって。人間の言葉がわかる動物がいたとしても、所詮その程度の扱いですよね。現実がそうだとしてもね。最後も中途半端なハッピーエンドにするから癪に触る演出でした。


「ダンボを取り返すぞ!」とか抜かしておりますが、結局扱いは家畜のままじゃん。「ウチの商品を取り返すぞ!(今回は逃がしてやるけどな!)」て言ってんのと同じ。結局動物は人間の所有物、というメッセージしかなくて残念でならない。


蛇足。西島さんの声は若すぎて、コリンファレルの声には合わない。
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