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バース・オブ・ザ・ドラゴンのkojikojiのレビュー・感想・評価

3.5
2016年 アメリカ 監督:ジョージ・ノルフィー
●シア・ユイ(ウォン・ジャックマン)
●フィリップ・ウ(ブルース・リー)

 若きブルース・リー伝説のジャックマンとの戦いを描く、ドラゴン誕生の秘話である。
ブルース・リーファンなら十分楽しめる。

 私は、燃えよドラゴンから一連のブルースリー出演の映画を観終わって、長いことカンフー映画を観る気になれなかった。ブルース・リーを超えるカンフーアクションスターもう出てこないだろうと思ったからだ。

 最近、イップマン四部作を観て、気分的には雪解けしたような感触でこの映画を観ることにした。

「ブルース・リーを超えるカンフーアクションスターは出てこない。」
 まだまだこの確信は消えないが、進化はしていると思った。イップマンの川の流れのような詠春拳もそれなりに魅力があり、ブルースリーアクションの原点だと思うし、この映画のフィリップ・ウもそれなりに頑張っている。

 この映画Birth of the Dragonは「ドラゴン誕生」であり、燃えよドラゴンは原題は「ドラゴン登場」である。

 ブルース・リーが最終的に截拳道に行き着くきっかけとなった(映画はどうもそう言いたかったようだ)歴史的死闘を最大の見せ場として、ブルース・リーがいかにして、ドラゴンになったのか、その秘話を教えてくれる。とはいうものの、ジャックマンとの死闘があったのは事実らしいが、後は全くの創作なので、秘話と言えるかどうか。 

 しかし、映画は後のブルース・リー映画の場面を思い出させるポーズやアクションが随所に観れて、時に怪鳥音まで聞かせてくれるのだからサービス満点の映画であることは間違いない。

#2022-311
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