TBear

ガーンジー島の読書会の秘密のTBearのレビュー・感想・評価

3.9
2019年25本目。試写会にて。

「ガーンジー島の読書会」を巡るミステリーとロマンス。戦争によって、大きく人生を変えられたガーンジー島の人々の物語。作家ジュリエットは、とあるきっかけで「ガーンジー島の読書会」について知る。

ガーンジー島の美しい景色は観ていて飽きませんし、徐々に徐々に謎が明らかになっていく様が、観ていて引き込まれます。そして、何と言っても終戦直後という時代設定と、ガーンジー島という特殊な舞台が印象的。終戦直後を生きる人々は、多くのものを失い、今でも戦争に苦しめられている。ロマンスに和まされますが、戦争の傷ましさも描かれていて、奥深い作品だと思いました。もっとイギリス文学に詳しければ、さらに楽しめたかも?
主演のリリー・ジェームズ、相変わらず美しいです。

原題は『The Guernsey Literary and Potato Peel Society』。なぜポテト・ピール・パイなのかは、本編でご確認ください

ナチスドイツに占領されていたイギリス・ガーンジー島。戦時中はなぜか、文化的な活動は許されていて、「The Guernsey Literary ans Potato Peel Society(ガーンジー島 文学とポテト・ピール・パイの会)」は人々の心の拠り所だった。

1946年。戦争は終わり、ロンドンでは作家のジュリエット・アシュトン(リリー・ジェームズ)は、あるきっかけで知られざる「ガーンジー島の読書会」について知ることとなる。やがてジュリエットはガーンジー島を訪れ、読書会の人々と関わるように。読書会の創設者エリザベス・マッケンナは、ジュリエットが訪れた時ガーンジー島に居なかった。エリザベスがいない理由、そして読書会の人々が隠している秘密が、少しずつ明らかになっていく…
TBear

TBear