このレビューはネタバレを含みます
第二次世界大戦後のイギリス
人気作家となり、アメリカ人の恋人、マークとの恋も順調なジュリエットのもとへ1枚の手紙が
それはガーンジー島に住むドーリーという男性からのものだった
ジュリエットが戦時中に手放した本を使って読書会をしていたというドーリー
次の作品の題材として興味をもったジュリエットはガーンジー島へ向かう
そこで語られたのはナチスに占領されていた島の生活と深く結びつく読書会の結成理由
そして島にいないという読書会の発起人、エリザベスは今、どこで、何をしているのか
読書会のメンバーとの絆を深めるうちにジュリエットはエリザベスについて深く調べるようになる…
ジュリエットは一度はうけたマークのプロポーズを断るのですが、おそらくそれを暗示してたのが冒頭の豪華な部屋に住むことを断るシーン
メインテーマは戦争なのですが
ジュリエットがアン・ブロンテについて本を出している、戦争中は男の名で本を書いていた、など女性の自立もおそらく大事なテーマ
前半のマークのプロポーズと全く同じ場所でラストにジュリエットがドーリーに逆プロポーズするところもそういうことかな?
ジュリエットはきらびやかな世界でマークに守られて背伸びして生きることよりも、質素でも自分の好奇心を満たす場所で安らげる相手と自分らしく生きることを選んだんだなぁと思いました
ちなみに映画の中で嵐ヶ丘のヒースクリフに王子様のように憧れる女性がいるのですが
個人的にはヒースクリフに憧れちゃだめだよ!と思ったり
歴史、ちょっとミステリー、ファミリー、恋愛といろんな要素がきれいにまとまっていてよかったです