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ブリグズビー・ベアのMのレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
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なんかめちゃめちゃ評判良さげなので鑑賞。

まず、序盤でいい意味で期待を裏切られたのは良かった。あの設定で他と違うのは「悪」がいないということ。そうでなかったら、ジェームスはあんなにも純粋に育っていなかった。もちろん肯定していいことではないけど。でも、ジェームスにブリグズビーベアを与えてくれたこと、それを好きでいていいと教えてくれた人がいたことは彼にとって一番大きなことだったはず。泳ぐことや釣り、バスケを教えてくれる両親は、果たしてそれが出来たのか。そもそもヒーローに出会えていたかも分からない。

きっかけは大したことなくても、それがその人の人生の軸になったり、支えてくれるヒーローになる。それはすごく普遍的なこと。ジェームスの凄いところは、どんなに否定されてもそれを貫いたところ。あまりにも純粋に育ったから。それが良かったのか悪かったのかは断言できない。でもモノ作りする人って、そういう他人の声に流されないで自分の信念を貫ける人にしか出来ないんだと思った。それが上手くいくかどうかは別だけど。


またね、友達がね、いい奴すぎるじゃん。彼は本当に、てか彼こそヒーローだよ。だってジェームスにとってのブリグズビーベアのように、彼にもめちゃめちゃ好きなものがあって、だけどジェームスの好きなものに興味を示してくれて、ちゃんと見てくれて。あんないい奴、そういないよ。彼と出会えたことは奇跡に近い。もう1人の女の子も、妹も。
あと刑事さんな。あの人いいわ。もう1テイクとか演劇の血が騒ぎまくってて好きだわ。


つい先日「ルーム」を観たばかりだったのですごい既視感だったけどそれとは全然心の状態が違うからな〜。いやあブリグズビーベアの本物の声が聞けた時の安心感よ笑



普通に良かったんだけど、個人的には前の日に見た「バトルオブザセクシーズ」の方が好きだったかもな〜。まあ全然ジャンル違うけど。でも結構劇場がクスクスなる感じは好きでした。
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