Aria

ブリグズビー・ベアのAriaのレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
4.5
優しい世界

特異な過去を持った人の
ありのままを受け入れ
寄り添う事が描かれている

新しい事に歩み出そうとしている人に対して
スペンスくんと、ヴォーゲル刑事のように、親切にしてくれる人が世の中に溢れたら
素敵だなと思います。


スイスアーミーマンのメニーくんのように
はじめての世界に飛び込んだキャラクターは
しばしば他人に対してど直球にものを言うけど、

その素直な言葉は
私たちが社会のしきたりや空気に流され
諦めていた事や気付かないフリをしていた
大切なことを思い出させてくれる。

ジェームズが刑事さんに言った
素直な言葉は刑事さんの昔の想いを
呼びさまし、それに押されて刑事さんは
新たな挑戦をする。

優しい世界…(´;ω;`)



またジェームズを受け入れ、一緒に
ブリグズビーに興味を持ったスペンス君は
自然と仲間を巻き込み、妹ちゃんまで
ジェームズの夢を応援してくれるようになる。

そして刑事さん
両親がジェームズにとって
よりよい働きをしたいと思ったとき
真っ先に助けを求められる。
彼のこれまでの親切な行動があってこそのもの。

だれか一人でも受け入れる人がいれば
世界は広がっていくんだなぁと。


スペンスくんのラストの台詞
あれはぐっと来ました。

ジェームズの常識は
次第に世間の感覚と合うようになり
ついにはブリグズビーが他人に受け入れられるか
不安になりますが

スペンスくんは
他人の評価なんてどうでもいいじゃないと言います。

最初に出会った時の
周囲の目も気にせず自分の好きを熱弁する
ジェームズの光景を思い出しました。
Aria

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