ブリグズビー・ベアのChikaのネタバレレビュー・内容・結末

そういう話だったとは…！
これが私の本作に対する第一印象。
あらすじを読んだ時、てっきり架空の世界に住む人達かと思っていたので(架空と言えば架空だが)誘拐されていた設定は想定外でした。
誘拐されていたということは理解出来てもジェームスの頭は"偽父"が制作したビデオの「ブリグズビー・ベア」のことでいっぱい。
偽父母の行動は異常かもしれないけど、どうしても愛を感じずにはいられなかった。だけど本当の家族からしたらジェームスがブリグズビーについて語る度に偽父母の存在がチラついて傷ついてしまう。
結構笑い声が劇場に広がっていて、確かに面白いんだけど素直に笑っていいものなのかと内心そわそわしながら観てしまった。
私が一番微笑ましく見られたのは警察の人。何だかんだノリノリでお芝居するのが面白くて良いキャラでした。
それまでの人生の大半を共に過ごしたからこその大好きな気持ちで突き進んで作ったブリグズビー・ベアの続きを上映する時には緊張してトイレに行ってしまうジェームス。周りを見ることが出来るようになったからこういう感情も生まれたと思うからそれだけでもジーンと来るし、ジェームスの予想に反して温かくジェームスを迎える観客達に更にジーンと来た。
ビデオ作品のストーリーには特に魅力を感じなかったけど(勉強出来る要素込みなのは良い)ブリグズビーのビジュアルはツボで大好きです。偽父のナレーションも最高。クマのキャラを好きになる傾向があるのでほぼブリグズビーのビジュアル目当てで見たけど想像を超えた良作に出会えて良かった。