ジェームズにとってブリグズビーベアとはイマジナリーフレンドのようなもの、彼はこれから"外の世界"で生きていかなければならない、つまり大人にならなければならないのだ。
この映画での"ブリグズビーベアの映画を作る"という行為はまさに通過儀礼であって、ブリグズビーベアというイマジナリーフレンドから卒業するためにジェームズにとって必要な行為だったのだと思う。
だから最後にスクリーンの端っこでブリグズビーベアが消えていくのだ、それはまさに彼がブリグズリーベアから卒業して大人になっていくことを意味しているのだと思う。このシーンには『インサイドヘッド』でのビンボンが消えていくシーンを思い出して目頭が熱くなった。
それにしても予想以上に笑える作品だったなあ。スタッフロールにフィルロード&クリストファーミラーの名前が出ていて納得、この笑いは彼らのおかげだったのか、笑いあり感動ありの文句のない映画だった。