わぁ…これ大好き。扱うテーマと描かれる事実はセンシティブで仄暗いものなのに、何もかもが優しさで溢れていた。
仮に主人公のような境遇に置かれた場合、彼みたいに柔軟に、寛容に現実に向き合うことはなかなか出来ないものだろう。信じていた世界が崩壊した時の孤独感は途方もないはずだ。
それでも根っからの悪人がひとりも出てこない世界。それはファンタジーなのかもしれないけど、現実世界に疲れた心にじわっとしみるものなんだと実感した。観終わった後の心の満たされ感がすごくて、あぁだから映画って好き、と思った。
ラースとその彼女 を観たときの満たされ感に近いかもしれない、と思ったので未見の方にはオススメ。