賽の河原

ブリグズビー・ベアの賽の河原のレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
4.6
むちゃくちゃいい映画やんけ...。
「最近渋谷のヒュートラ行ってねーなあ...」とかいう謎の理由で観た映画でしたけど、評判はかねがね聞いてはいたものの、ここまで良くできた作品だったとは...
最近「今年ベスト級おじさん」になってるのでもはや信頼度ゼロですけど、今年ベスト級の作品でしたね。
少なくとも今年5本の指に入る最高作品でしたわ。(指が5本とは言っていない)
「ブリグズビーベアとかいうフェイク番組があるらしい...」くらいのふんわりした情報だけで観たんですけど、「よくこんな話思いつくなぁ」って感心しましたね。
「ルーム」かな?と思わせつつ「万引き家族」や「そして父になる」みたいなテイストもあり、青春映画のような作品でありつつも着地点は「くまのプーさん」的なね。泣かせにきてウエットになると笑わせてきたり、カルチャーギャップコメディーとしても最高でしたね。
ちょっと変な話と見せかけて、描かれるお話はとっても普遍的な話。
倫理的・道義的な問題で乗れない方がいるのも十分理解は出来るんですけど、「俺には彼の25年間の心の拠り所を否定出来ねえよ...」っていうね。作り手側もそういうことは承知した上で二重、三重に予防線を張るバランス感覚がスゲえと思いましたね。
「なんの話ししてんだテメー」って感じありますし、もう上映館数もだいぶ減っちゃってると思いますけど、観るなら情報抜きにして「なんだこの映画?」くらいのテンションで観るのをオススメします。
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