もし自分がこれまでの人生で信じてきた全ての常識が虚偽のもので、親だったり、コミュニケーションの対象だと思っていた友人の存在すら嘘だったら？
そんな自分にとっては超現実的な話も実際世の中には存在するわけだし、当事者がどんな思いで生きようとするのかは想像すらつかない。
そんな比較的ヘヴィなテーマの上に構成された本作なわけですが、それとは対照的に主人公のジェームスが新しい世界を歩んでいく様がポップに描かれていた。
閉鎖的な空間で生活してきたからこそ、俗世間の感覚に囚われないジェームスのピュアなキャラクター性がとてもいい。彼の言動をみていると、常識的に正しいとか正しくないとかどうでもよくて、本人がいいと思うか否かこそが大事だと改めて思わせてくれる。
もちろん社会的な秩序を乱さない範囲でね。笑
つらつらと駄文を書いてしまったけれども、とにかく元気付けられる映画でした。
