新作がなければ作ればいい!
かなり評価の高い本作をついに観賞。
かなりシュールでコメディ要素が強いのに、ところどころで感動してしまう。
97分の言う短い時間の中で、ここまでのクオリティに仕上げてきたことに驚いた。本坂の監督は長編初挑戦ということで今後も楽しみだ。
主人公は25年もの間、監禁されていた。外の世界を知らずに育った彼は、外の空気は汚染されていてガスマスクかないと生きていられないと思っていたほどだ。
誘拐されて外の世界を一切知らないと、親の言うことがすべてだと思ってしまうのは必然なのかもしれない。
そんなジェームスの生きがい、「ブリグズビーベア」は誘拐犯が作っていたもので、世の中には送り出されていなかった…
ブリグズビーベアから教えてもらったことはジェームスにとってはかけがえのないものばかり。周りから見たらクマに洗脳されたとしか思われないけど。
ブリグズビーベアを周りの人に勧めるジェームスは、まるで私たちが好きな映画を人に勧めるのと同じ。映画ファンなら誰しもがジェームスに共感するだろう。
そのブリグズビー愛が大きすぎる故に、ジェームスは新作の政策に取り掛かる…
そこには外の世界を知り始めたジェームスの愉快で楽しくてどこか甘酸っぱい毎日が溢れていました。
外界に足を踏み入れたジェームスは、まるで水を得た魚のように活き活きとしていた。
少々ぶっ飛んだ映画なので、全く先が読めなかった。
笑いあり、まさかの感動シーンありの盛り沢山な作品。
映画好きやオタクに見てほしい映画!