映画を実際に作ろうとするとき、どうしても色々な言い訳が頭をもたげる。
カメラがない、スタッフがいない、役者を集められない、金がない。
そしていつしか脚本はお蔵入りになっていく。
それでも作ったらいいじゃない!
続編を見たきゃ、お前で作ればいいじゃない!
この映画はそう言ってくれる。
映画製作に目覚める系の映画は古今東西たくさんあるが、特にこれは好きだ。
映画と主人公の人生が文字通り直結している。
「安くてもチャチでも作れば、いいんだ。
その人の切実なものさえあれば。」
一度でも撮ったことのある人間なら、なにかを感じずにはいられない。
もっと撮りたいし、作りたい。
恐怖する前にもっと作らなければ、という思いにさせられた。
ありがとうブリグズビー。
劇中、オビワン、ハンソロ、レイア姫を重ねられそうな人物も出てくる。
最初の家はルークの実家だ。
スターウォーズも、聖書も、同じように人類が紡いできた神話なのである。
自分も誰かの心を支えられる神話を作れるだろうか?
いや、作らなければならない。