喜連川風連

ブリグズビー・ベアの喜連川風連のレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
4.0
映画を実際に作ろうとするとき、どうしても色々な言い訳が頭をもたげる。

カメラがない、スタッフがいない、役者を集められない、金がない。
そしていつしか脚本はお蔵入りになっていく。

それでも作ったらいいじゃない!
続編を見たきゃ、お前で作ればいいじゃない!

この映画はそう言ってくれる。

映画製作に目覚める系の映画は古今東西たくさんあるが、特にこれは好きだ。

映画と主人公の人生が文字通り直結している。

「安くてもチャチでも作れば、いいんだ。
その人の切実なものさえあれば。」

一度でも撮ったことのある人間なら、なにかを感じずにはいられない。

もっと撮りたいし、作りたい。
恐怖する前にもっと作らなければ、という思いにさせられた。
ありがとうブリグズビー。

劇中、オビワン、ハンソロ、レイア姫を重ねられそうな人物も出てくる。
最初の家はルークの実家だ。

スターウォーズも、聖書も、同じように人類が紡いできた神話なのである。

自分も誰かの心を支えられる神話を作れるだろうか?
いや、作らなければならない。
喜連川風連

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