このレビューはネタバレを含みます
ポレポレ東中野で観てきました。
「語らないこと」「語れないこと」を描いた映画なのかなと個人的には思いました。
赤色彗星倶楽部の部員たちの青春と恋とそれぞれの喪失の話。
彗星の夜にはタイムパラドックスが起こり、失われたものと出会える奇跡を信じて疾走するラスト。出会えてからの会話。
個人的には、劇中で描かれる教室の光景や冴えてたり冴えてなかったりする青春群像に「ぽさ」は感じられても、リアルは感じられなくて。
青春感を一番感じられたのは、登場人物の誰もが、自分の気持ちを伝えられなかったり、タイミング悪く伝わったり、そもそも伝わらなかったりする、
ぶつけようとした気持ちが不発のまま通り過ぎてしまった感じでした。
語ろとした、伝えようとした気持ちや言葉が宙ぶらりんのまま終わってしまうことって青春って感じ。
そして、あの日からずっと大事にしていた忘れられない大切な人さえ、忘れてしまったときが青春の終わりなのかもしれないと思ったり。