カナノシ

アルカディアのカナノシのレビュー・感想・評価

アルカディア(2017年製作の映画)
3.9
幼い頃から住んでいた村に違和感を覚えたジャスティンは、弟のアーロンと共に逃げ出すように村を出た。
辿り着いた街で10年、苦しいながらも何とか生活をしていた。
しかしアーロンは今の生活に馴染めず、一度でいいからあの村に帰りたいと言い出す。
渋るジャスティンであったが、アーロンの必死さに折れ一泊だけだという条件で村を目指す。
村は10年前と変わらずそこにあった。
ーーー10年前と変わらず、10年前のまま……な話。

逃げ出した二人を責めることもなく、歓待ムードで出迎える。弟アーロンはその雰囲気に心を許し、街での閉塞感を忘れるように村の雰囲気に没頭していく。
兄ジャスティンはかつて同様、村の端々で覚える違和感に苛まれる。
この「村」という限られたコミュニティで起きる奇妙な出来事と、すれ違う兄弟。
見てるこっちまで息苦しくなる感じ、良き!

得体の知れない何かに真綿でゆっくり首を締め付けられるような、いやーなホラー感が秀逸。
時々入るシリアスなギャグ要素も中々。お気楽な弟めwww

何でも、同じ世界観の続編?前日譚があるらしい。調べたらキャビンと言う。あー、あれかー最後に出てきたアレのがこの作品のアレ?と思った矢先、同名の別作品だった。途中まで見返したぞキャビンを!関係ない方のキャビンを!ヘムズワース!関係ない方のキャビンも傑作だよね。

得体の知れなさでいうと、きなこ棒も意外と得体がしれないよね。きな粉を棒状にして細い棒刺してきな粉振りかけてるんだもんね。

あー、関係ある方のキャビンが見たい!
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