DZ015

セブン・シスターズのDZ015のレビュー・感想・評価

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)
4.0
厳格な一人っ子政策が施行される近未来社会。セットマン家に誕生した七つ子は月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜と名付けられ、毎日交代で外出、一人っ子として「児童分配局」の監視の目をかいくぐり隠遁生活を送る。
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というプロットだけで面白いに決まってる作品。そして実際シナリオもよく練られとても面白い。ただSF好きとして欲を言えば少し違う方向に持っていけば名作SFとして名を残したかも知れないのにという歯がゆさも。特に後半はエグゼクティブなプロデューサー (肩からセーター)に「トミーちゃんもうちょっとドンパチ派手にやっちゃってよ~。その方が客よべっからさ~」とでも言われたのかアクションに振りすぎた感が勿体無い。かつて「アイ,ロボット」でも同じ印象を抱いた記憶。
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とはいえ驚異の一人七役を演じきるノオミ・ラパスは圧巻。7姉妹のキャラクターの使い分けなど本当に巧く納得の起用。映像は終始スタイリッシュで惚れ惚れだししっかり問題提起するラストも印象的。トミー・ウィルコラ監督には今後も期待大。
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