秀作。
7つ子が一人を演じるという舞台設定がいい。社会的な背景も、SFとしてグッド。
7人にそれぞれ個性がある。演じ分けられている役者がすごい。
内容は、予想よりもハードで、肉弾的アクションが多かった。それだけではなく、SFの設定を活かした「あるある」も描けていて、満足の出来。
ただし、全体的に意外性が少なかったのは否めない。それでも、7つ子の「アイデンティティ」を巡る問いが核心にあった点は、浅くなくていい。SFの奇抜な舞台設定から見えて来る深遠な問いかけこそ、面白いところ。
個人的には、吹き替え版もぜひおすすめしたい。『鋼の錬金術師』などの、朴 璐美が主役を演じ分けている。クセがあり魅力的だつた。