世界はこんなに美しい
虚飾と欲望に
塗り変えられた
世界に真実の光と
愛を齎す者!
真実と愛の戦士!
ワンダーウーマンさ!
「ワンダーウーマン1984」
前作はDC作品内ではトップクラスの面白さでしたから、当然作られました第二弾。今回も面白いのですが…う〜ん…前作程ではないかなぁ…。
1984年、神が作りし宝物が、盗品としてスミソニアン博物館に運ばれる。その宝物は願い事が叶う力を持っていた。ダイアナと友達になったバーバラはイケていない自分を卑下し、ダイアナのようになりたいと願う。ダイアナは嘗て失った恋人スティーブに会いたいと願う。二人の願いが叶う時、その宝物はそれを追っていた破産寸前の会社社長マックスの手に落ちる。そしてマックスの野心が暴走、世界は大混乱に陥る…。
邪神のアイテム暴走と言う展開と平行し、再びスティーブとの愛を育むダイアナ。でも邪神のアイテムだけに何かを得れば何かを失うと言う曰く付き。ダイアナは肉体的にも精神的にも大ピンチになると言うストーリーは悪くないし、爆裂パワーのスーパーマン系統であるワンダーウーマンには合ってますよね。
でも…スティーブが登場する事で前作のエピローグ的な感触があるんですよ。確かにクリス・パイン演じるスティーブは1作で居なくなるのはもったいなかったし、分かるんですが…。それ故小さく纏まった気がするんですよね。またスティーブがいる方がアクションもストーリーも盛り上がってましたから…。
アクションの見せ場であるラストの見せ方も上手くないし、閉め方も想像の範囲内です。どうもDC作品はアイテムやラストアクションの見せ方が上手くない。敵ヴィランとの戦いが見づらい夜の浜辺だし、あのどうしてもサジタリウスの黄金聖衣にしか見えない鎧も見えにくいったらありゃしない。それで何かを活躍したかと言えば特になしだし…。あれだったら、ガル様の魅力爆発のコスチュームのままで良かったのかなと…。
ここで比べたら行けないけど、アベンジャーズのハルクバスター対ハルクのシーンを思い出しました。ハルクバスターのケレン味、そして真っ昼間の大都市を破壊しながらの豪快すぎる演出。出し惜しみなしでありながらも、中盤の事件です。これと比べて如何に残念な感じか。鎧の使い方にケレン味がなく、ラストが見えづらいとは…。
また今作はカタルシスが弱い…。敵ヴィランの能力がまどろっこしい故に、何故に世界が大混乱にまでなっているかが弱いし、わかりづらく違和感がある…。
やはりスティーブとダイアナの悲恋、コンビが今回も見どころと言う事になるんですよね。エジプトやホワイトハウスでのスティーブとのコンビアクションはかなり良かったし、ガル様の魅力全開ですからね。(でも実は序盤のショッピングモールのバトルが一番良かったり…)
ガル・ガドットと言う存在があってこその作品ですし、彼女が画面にいれば成り立つから、ある程度は粗も構わないかなとは思います。第三弾に期待してます(^^)
追記…何回か休憩して見たので長さは何とかクリアできてます(笑)