April01

ワンダーウーマン 1984のApril01のレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.5
色々とツッコミどころは満載だけど、ダイアナとスティーブのエモーショナルな関係性を軸に、何かを得れば何かを失うという意味において喪失をプラスにとらえる前向きな元気をもらえる作品。
単純な勧善懲悪ではなく、虚構に踊らされて破滅に陥る人達の愚かさを見せながら、身近な愛に気づいて軌道修正させてあげる優しさがあるところも好き。
だからこそ、元の姿に戻るバーバラを見せて欲しかったなという気もしてしまう。

印象的なのは、クリス・パイン演じるスティーブが色んな服を試すけれど、どれも全然似合わなくて、一番彼らしくピッタリだったのが白いTシャツにカジュアルパンツというシンプルなスタイルという点。これも借り物の姿は滑稽でしかないという伏線になっていたのかな。

ガル・ガドットの表情の変化が見事。戦う顔が勇ましく、そこからスティーブと向き合う場面では、イイ女でも強い女でもない素の表情が切なくて、その後さらに強い顔に戻る一連のシークエンスは見ごたえあり。

渋谷の空撮場面でコンタクトのアイシティの垂れ幕看板に笑う、1984年に?アイシティ愛用者だからそこだけ気になって仕方ない。
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