聖遺物"マティアの石"をめぐって修道士たちが繰り広げるローマ巡礼の旅と敵軍との合戦を描いたソードアクション映画。主に石の奪還劇でトムホがスパイディとなるほぼ直前の映画だ。全編は「ロード・オブ・ザ・リング」風な世界観の重厚さと戦士たちの使命感を重ね地に足が着いた状態で道中の会話劇を中心に展開される。
戦闘時の殺害の仕方など容赦ない貫かれた感じは良かった。中世アイルランドの湿ったマッドの雰囲気がのちの激戦へとの対比となる。ただ景色が一向に切り替わらないストーリーそのものの進展の遅さと古い宗教感がやや垣間見えるが歴史ものの部類では実力勢のメインキャストの芝居が物語パートより輝る作品であった。
