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007/ノー・タイム・トゥ・ダイのdeadloopのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

これまでのボンドシリーズと違い、連続性のある物語だからこそ、ヴェスパーの事が未だに忘れられないボンドという人間味の溢れるキャラクターに。その上で、前作スペクターで彼女になったマドレーヌ。

序盤は、ヴェスパーの墓で襲撃された事でボンドウーマンのマドレーヌとの関係性が終結。
中盤、自堕落な無意義に時間を潰すボンドが再び仕事を通じてマドレーヌと再会。
終盤、マドレーヌとの関係が修復&自分の子供がいる事を知る。
ラスト、自身がウイルスに感染し、家族に触れ合うとそのウイルスで殺してしまう枷を背負わされるも、世界を救う為、シェルターを開く。そして死亡。 


前作SPECTARの時も、クレイグが卒業するんじゃ無いか?と言われた中でのプレ完結編のような物語。
最後は007を引退するという衝撃的な結末を迎えたが、今作は本当に卒業されるという事でしっかりとした完結編に。
クレイグ編の007の一連の連続性のあるストーリーの終わりという事で、ボンド自身の死(明確に死亡シーンは無いけど、あの爆撃だし亡くなってると思われ)で物語の幕を下ろす形に。

映画の内容も勿論面白かったけど、

・ナノマシンによって人々を簡単に殺せる研究(コロナと被るところも)
・初の女性007(Metoo運動の影響もある?
・キューバの諜報官パロマのセクシーな副葬とアクロバティックなアクション。
・サフィンの能面が場面場面で色んな表情に見える。
・所々日本テイストが盛り込まられている(監督の拘り?)
  も気になったね〜。

パッケージとして凄い面白いんやけど、個人的には前作みたいに引退して家族と過ごすとか見たかったな〜。
そうすると二番煎じ感が否めないか、、
ハッピーエンディングな形では無いけれど、出来栄えは確かに最高ですわ。



見終わった後に女性客がボンドを女性にしたら良いのにと言っていたので少し思う事が。
個人的には、007を女性がやる事自体には何も思わないけど、映画の主役として女性がジェームズ・ボンドをやる必要はない。
と言うよりも、わざわざジェームズ・ボンドを女性化するメリットも面白みもない。
女性が主演のアクションは他にもある訳で、それをジェームズ・ボンドに当て嵌めるのは寧ろ害悪では、とも思ってしまう。
ジェームズ・ボンドというブランドがある訳やし、それを捻じ曲げなければいけない理由はなんぞや。
女性がどうこうではなく、ジェームズ・ボンドをわざわざ女性にしてやる必要性が無い。
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