月の狼

007/ノー・タイム・トゥ・ダイの月の狼のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

普通。
ダニエル・クレイグの引退作としては非常に残念だった。

尺が2時間40分もありつつも
濃密な話があるわけではなくて、
007とヒロインの関係に重きを置きすぎてて
敵の強さや主義主張が薄くなってた。

前作でブロフェルドが
「情報が全てだ」と語っていながらも
サフィンの行動を察知できてないのは
さすがに納得できない。

サフィンの年齢を考慮すると
プロローグの姿はもっと幼くても良かったと思う。

戦闘シーンについては
やはり年齢が原因なのだろうが、
以前よりもアクションシーンが減り
銃撃戦が多めになった印象がある。
ダニエル・クレイグ版のボンドらしさが薄くて残念だった。

ボンドの娘が登場した時点で
死亡フラグが立ったのは想定できたが、
それまでの戦闘で大した怪我をしてなかったのに
急に素人みたいな行動をして致命傷を負うのは
脚本の力不足としか言えない。

サフィンについても、
まるで脱出するかのような演出があったのに
最後まで島に一人だけ残っていた理由が
全く分からなかった。
映画的に対決の構図を無理矢理組み込んだとしか思えない。

最初の1時間は楽しめたが
後半は展開が急にテンポが悪くなり、
ボンドの最期もあまり感情移入出来なかった。
最後の作品としては残念な印象だ。
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