Ryan

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのRyanのレビュー・感想・評価

4.6
時代の終わり。
ダニエルクレイグ最後のボンド作品


ストーリー
スペクターとの戦いの後、先頭から退いたジェームズボンドは平穏な暮らしを送っていた。ある時、誘拐された科学者を救出する任務を請け負うが…。


主演 ダニエルクレイグ

監督 キャリージョージフクナガ


洗練され研ぎ澄まされた007
泣いた。
007を好きになったのはダニエルクレイグ版からでした。私の中の1つの終わり。
それをフクナガ監督は大胆にかつ繊細に終わらせてくれた。
途中、007もハイテクになりミッションインポッシブル化してるなと感じつつもそれをダニエルクレイグで観れるなんて想像してなかった。終盤はボンドが終わりに歩き始め、それを背中越しに映す。ボンドの背中をみて育った者からするとボンドの背中を観て終わりへと導かれる。そして、お決まりのボンドの拳銃シーンは泣いた。本当に終わってしまうのかと言う悲しさと歳を拾ったダニエルクレイグの哀愁にやられる。
ストーリーもボンドに華を持たせるために敵キャラや仲間も決して目立つ配役ではないがしっかり演技力のある俳優を起用されてある。
ベンウィショーの指はなんであんなにエロいんだろうか。


キャリージョージフクナガ監督は大好きです。特にトゥルーディテクティブなんて最高。今作を観て思ったのはフクナガ監督は自然の姿を映すのが非常にうまい。
自然の雄大な姿の中にボンド、それだけで最高。カメラなどもすごく面白く、フクナガ監督だな〜と思うようなシーンも堪能できた。

お別れと思うととても寂しいな。
映画館に観に行きたかったが仕方ない。
この気持ちは映画好きと共有できる日まで胸にしまっておくとしよう。
Ryan

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