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007/ノー・タイム・トゥ・ダイのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

3.3
殺しのライセンスを持つ英国情報部員、ジェームズ・ボンドが活躍するスパイ・アクション「007」シリーズの第25作。
ダニエル・クレイグがMI6諜報員、6代目ジェームズ・ボンドを演じた5作目で、シリーズ最後の主演作。
監督は当初予定されたダニー・ボイルから替わったキャリー・ジョージ・フクナガ。
主題歌はビリー・アイリッシュ  “No Time To Die”
エンディングに使われるのはルイ・アームストロングの"We have all the time in the  world"「愛はすべてを越えて」
原題: No Time to Die (2021、2時間43分)

現役を退きジャマイカで暮らすジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、CIAのフィリックス・ライター(ジェフリー・ライト)から、誘拐されたロシア人の細菌学者ヴァルド・オブルチェフ(デヴィッド・デンシック)の救出を依頼される。
キューバに赴いたボンドは新人のCIAエージェント、パロマ(アナ・デ・アルマス)と合流し、首領ブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ)の誕生日を祝うスペクターのパーティ会場に潜入するが、ブロフェルドは"細菌兵器"でボンドの命を奪おうとしていた…。
やがて、ヴァルドの背後に、スペクターを"細菌(毒物)兵器"で殲滅しようとするサフィン(ラミ・マレック)の存在が明らかになる。
ミスター・ホワイトに家族を殺害されたサフィンは、復讐のため、ホワイトの娘マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)とマドレーヌの5歳になる娘・マチルド(リサ=ドラ・ソネット)の命を狙う…。

最後の対決の場は、サフィンの秘密基地(毒物兵器製造工場)がある日本とロシアが領有を主張する島。

~その他の登場人物~
・ M(レイフ・ファインズ):MI6部長。"ヘラクレス計画"を立ち上げる。
・Q( ベン・ウィショー):MI6の兵器開発課長。
・イヴ・マネーペニー(ナオミ・ハリス):Mの秘書。
・ビル・タナー( ロリー・キニ-):MI6の幕僚主任。Mの補佐。
・ノーミ(ラシャーナ・リンチ):ボンドの引退後、007番号が割り当てられた新しい00エージェント。
・ローガン・アッシュ(ビリー・マグヌッセン):国務省の役人。実は…
・プリモ(ダリ・ベンサラ)、スペクターの傭兵。左目が義眼。

「彼女の秘密が明かされる時、お前に死が訪れる」

「Nanobots are not just for Christmas!」

"能面男"
"毒草の庭"

ダニエル・クレイグのお別れ映画だが、前Mジュディ・デンチのラスト作「スカイフォール」などのこれまでの4作に比べ物足りなさが残りスッキリしないのは、基本的なストーリー展開と脚本、余計なカットなどのせいか?「羊たちの沈黙」を連想させる場面があるが…。
ボンドとマドレーヌの愛の物語にもなっているため、今回のボンドはちょっと喋りすぎ。
黒人女性の007を登場させたのに、演じるラシャーナ・リンチが魅力的に描かれていないのも残念。
一方、アナ・デ・アルマスの今後は楽しみ。
なお、ダニエル・クレイグがボンドを演じた5作品は、シリーズのようになっているので、初めから通して観ることをお勧めします。
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