視聴率30%男、欽ちゃんが全ての力を注いで30%を取りに行くドキュメンタリー。萩本欽一と土屋敏男という、テレビ黄金期を築いた2人の男の挑戦の記録である。
あの時代と今はテレビを取り巻く環境も人々の価値観も色んな事が変わり過ぎてしまった。紅白はともかく、サッカーのワールドカップやオリンピック中継以外で30%を取る番組ははもう無いだろう。なぜそこまでこれらのコンテンツは数字が取れるのか。それは計算抜きの奇跡が起こりうるから。
つまらないと言われ始めて久しいテレビに
未来は無いのか。欽ちゃんはいう。
『奇跡を映す熱を持ったテレビ』を作ることだ。それは作り手の熱さが無ければ何もはじまらないということに他ならない。
『テレビっていうのはディレクターがまっしぐらに走るもの』欽ちゃんの言葉が突き刺さる。
君はテレビで何を作り、
何を人々に届けたいのだ?
そんな命題を突き付けられた気がした。