ちぴ郎

少女は夜明けに夢をみる/ 夜明けの夢のちぴ郎のレビュー・感想・評価

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いろんなことに不公平や不平等と感じることはよくあるけど、この国の彼女たちのことを思うと自分はかなり恵まれているんだと実感した。
家族内での虐待や、薬物依存、望まない結婚と出産、夫からの犯罪の強要、みんなまだ17歳くらいで、こんなことがなければみんな学校に通ったり、好きなことがあったり夢を持っていたりするのに、ここの子たちは夢は死ぬことと言う。
それでもはしゃいで歌ったり、赤ちゃんを抱いてかわいいと言って純粋に愛おしむ姿を見れば、彼女たちは不運にもその国その家庭に生まれてしまっただけで、心は真っ直ぐなことがわかる。なのに環境がそうさせてくれないなんて。
かわいそうで、みんな抱きしめてあげたかった。
更生施設も根本的な改善や本人のケアをできていなそうで心配に感じた。
彼女たちが安心して暮らし、夢を持って生きられる社会になるといい。

2019.122
ちぴ郎

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