かえるのエリー

顔たち、ところどころのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)
3.7
Amazonプライムで「もうすぐ見放題終了」にいた本作、予備知識なしにジャケットの雰囲気に惹かれて鑑賞。映画監督の老女・アニエスと、写真を使ったアーティスト・JRの、行き先を決めない二人旅のドキュメンタリー映画だ。


以下、ネタバレ感想


オープニングとエンディングのアニメが可愛い。ただ前者はワクワクだが、後者は唖然。アニエスと会う約束をしていたゴダールのドタキャンで幕を閉じるという。。。アニエスの残念がる姿が切ない。そしてそこで終わらせる映画を見させられた鑑賞者も切なし。。。さすがハリウッド映画にはない味。

とはいえ、非常にアーティスティックな内容は面白かった。JRのトラックは証明写真的ブースに巨大プリンターを搭載しており、行く先々で会った人々をプリントして壁一面に貼っていく。そして旅先で見られるフランスのあらゆる風景も良き。特に砂浜にぶっ刺さった巨大な壁は圧巻だった。

本作で初めて知った2人、JRがやたらオシャレなもんでググってみる。あのトラックで訪れた国は100を越え、なんと3.11後の気仙沼にも来ているそうだ。興味ある方はぜひググってみて。「JR」だけでなく一緒に「フランス」と入力すれば、電車攻めからは逃れられます(笑)