顔たち、ところどころ
笑顔いっぱいの"顔写真"に魅せられます。
映画監督アニエスと写真家JR、物作りのスペシャリスト2人がフランスの田舎町を旅しながら、そこに暮らす人々と共に作品を作り上げていくロードムービー。
歳の差54歳の会話のやり取りがとっても可愛らしく、お婆ちゃんと孫みたいな微笑ましい姿が印象的。
ストーリーがない分、あまり気を張らずリラックスして鑑賞できるのがいいですし、映像がとてもキレイで映画を観ているというよりも、美術館で絵を鑑賞している、そんな気分になります。
足の指先があんなに魅力的な"芸術"に生まれ変わるなんてビックリ!!
ふたりの才能はもちろん、そこに一般の人のアイデアも加わることによって作品がより深いものになっていく、そんな気がします。
ちょっと切なくなる最後のシーン、観終わった後もずっと余韻が残る終わり方が、この映画のいいところかもしれません。