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バトル・ロワイアルⅡ【特別篇】REVENGEのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

2.3

このレビューはネタバレを含みます

高見広春の同名小説を映画化した深作欣二監督作品『バトル・ロワイアル』の続編であり、新たなシーンが追加された特別編でもある本作は、前作から3年後、「新世紀教育改革法」通称BR法が施行されたことで脱出不可能の無人島でクラスメイトとの殺し合いを強いられ、参加者の川田章吾の協力を得ながら中川典子とともに島からの脱出に成功するも全国指名手配犯となってしまった七原秋也が率いる、反BR法組織「ワイルド・セブン」が首都庁舎爆破テロを実行し全ての大人たちに対する宣戦布告をしたことで、子供たちの報復を恐れた大人たちによって新たに施行された「新世紀テロ対策特別法」通称"BRII"により七原秋也の殺害を目的にワイルド・セブンとの戦いを強いられてしまった、全国から問題児が集まる全寮制の鹿之砦中学校3年B組の生徒42名の姿を追ったものとなっているのだが、本作は前作から3年後を舞台にオリジナルストーリーが展開されるわけなのだが、やはり青春群像劇よりも題材となっている"戦争"に焦点を置き過ぎたせいで前作とは全く異なるものとなっていますし、今回は"七原秋也率いる反BR法組織 対 鹿之砦中学校3年B組の生徒"の構図で、3日間の制限時間のもと、七原秋也の殺害を目的に2人1組のタッグとなり死闘を繰り広げるという新たなサバイバルゲームとなっているが、介入しないはずの大人がすぐに戦場へと赴くどころか他国までも参戦という展開には少々首を傾げてしまいましたし、忍成修吾や前田愛をはじめとした新たなキャスト陣の豪華な顔ぶれは魅力的だが、竹内力の怪演によってコメディ色の強い作品になってしまっていることは残念でならない。ラグビーを用いて"仲間"というものを強く押し出すも、前半で一気に死を遂げたクラスメイトらが無下にされている点は気になるところで、生徒たちのドラマが極薄で感情移入どころか置いてきぼりにされている感も否めず。ただただ残念の一言。
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